医療

2008年11月 2日 (日)

最期まで自宅療養が困難な理由

厚生労働省の「終末期医療に関する調査」で、自宅で最期まで療養することが実現困難な理由として、医師は何を挙げているのか。

一般国民の理由は

1位 介護してくれる家族に負担
2位 症状が急変したときの対応に不安
3位 経済的に負担が大きい

医師の理由は

1位 介護してくれる家族に負担
2位 症状が急変したときの対応に不安
3位 介護の家族がいない
4位 訪問看護体制が未整備
5位 往診する医師がいない

上位2位までは同じだが、3位以降は異なった。

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2008年9月 2日 (火)

脳腫瘍摘出のジレンマと神経モニタリング

脳腫瘍摘出のジレンマと神経モニタリング

脳そのものに出来る腫瘍を摘出するためには、
摘出率が上がるほど生存率は改善するが
摘出すればするほど、運動麻痺や言葉の障害など
合併症がでる確率が上がる。

◎     摘出率○ 機能温存○
○    摘出率× 機能温存○
△    摘出率○ 機能温存×
×    摘出率× 機能温存×

常にこのジレンマに悩み、
ひとかきの摘出で人生を変えてしまう。

私の専門はこの課題に取り組むべく

神経モニタリング
覚醒下手術

に特に力をいれている。

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2008年8月25日 (月)

地方の脳外科医師不足

今日から4日間、春から脳神経外科がいなくなった某市の病院に来ている。

新しく立派な病院。

脳神経外科という看板は出ているが常勤の先生はいない。

需要は大いにあると、来て早々感じた。

くも膜下出血、脳梗塞・・・

ありふれた病気だが、自分の住む町で治療できない不安は

住民に大きくのしかかる。

「ここで治療できないのか?」

一人では何も出来ないと言うのが精一杯であった。

患者さんの無事を祈り、手紙を書いた。

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2008年8月21日 (木)

悪い知らせの伝え方 SHAREプロトコールの活用

医者といっても人間。
悪い知らせをするのは、決して気分のいいものではない。

第25回日本脳腫瘍学会で悪性脳腫瘍のインフォームドコンセントについて講演があった。私家版コミュニケーションスキルと題して沢山のがん患者を診ている國頭英夫先生(国立がんセンター中央病院内科)の講演である。

その中で、江口洋介演ずる白い巨塔 里見先生のドラマの一場面が放映された。movie

若い女性にがん末期であることを伝えるという場面。

ポイントは

 落ち着いた個室で
   外来や病棟など、騒がしかったり
   第3者が聞こえる環境はダメ
 時間を十分にとり
   インフォームドコンセント中に呼び出されないこと
 真実をゆっくり
   声のトーンを下げて
 わかりやすい言葉を使い
   できるだけ専門用語を使わないで
 落ち着いた口調で話すこと。

そして、最後まであなたの治療をしますということ。

逃げないという態度というのは、不治の病に苦しむ患者の
心の拠り所となる。もはや治せないと思っても、病気に
心まで負けてはいけない。そういつも言い聞かせて
悪性脳腫瘍に挑んでいる。

 

以下、興味ある方はSHAREについて。

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2008年8月19日 (火)

患者さんから頂く手紙

力及ばず、亡くなられた患者さんから頂いた手紙は、

私の宝です。

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命をかけて、教えてくれたことを

決して無駄にはしないぞ。

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2007年8月 7日 (火)

成長するには適度な密度が大事

今週は大学院の夏期実習ということで臨床を離れ、学生になって実習をしている。マイクロピペットを泡を入れないように使うのは難しかったり、少しでも条件が違うと細胞培養が出来なかったりとデリケートな細胞を相手に格闘している。
細胞というのは栄養があれば大きくなるわけではなく、足場となる骨格が必要で天然のもの、人工のもの一長一短あり、いかにin vitro(体外)で実験するのが大変か良くわかった。しかも細胞というのはとても贅沢で、沢山ばら撒いてsurvivalしなさいという条件では成長せず、また少な過ぎて「一人でどうぞ」という条件でも成長しない。適度に細胞と細胞が接していて初めて培養できる。

このような細胞を成長させるのが難しいのと脳外科医の育成が難しいのが非常に似通っているように感じた。

脳外科が一人前になるには全科で一番時間がかかると思う。
何故なら脳腫瘍、脳血管障害で手術をしなければならない患者は他科に比べ圧倒的に少ないからだ。

外科医には必ず成長カーブがあり、ある程度症例を経験しないといけないが、症例数(n)の多い病院は術者(s)が多く、症例数が多い病院=(イコール)手術がうまいとは限らない。

逆に術者に比べて症例数ばかりが多くても術後管理が不十分になってしまい手術成績が悪い。

S医大のH教授と脳外科医の教育について話した。
「この症例数(n)と術者(s)のバランスが大変難しいんだ。」

成長するには適度な密度が大事なのは、ある意味自然な状況なのかもしれない。

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脳外科病院サバイバル

残念ながら、昨年度の脳外科医志望者は前年比で全科で最悪の減少率であった。
(朝日新聞 2006年5月12日(金) 脳外科医志望 若手で2割減)

2年の臨床研修を終えた170名(2006年)しか脳外科を志望していない。
唯でさえ脳外科医7年目以降に受ける専門医試験までに「ドロップアウト」してしまう人は少なくないので、あと10年後の脳外科という分野は間違いないく縮小する

脳外科の病院も間違いなく「減る」。

他の科もそうであるが、研修医に選ばれる病院が生き残れる病院、そうでない病院は徐々に規模を縮小化して廃業に追い込まれる。ある意味survivalな状況である。

研修医が多い病院は何となく嫌だと思われる方も多いが、健全な病院経営、長く生き残るためには若いスタッフがいるのは当然であり、若いスタッフがいない施設は上記のような運命を辿る可能性があると思ってよい。

これが現実である。

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2006年2月19日 (日)

相澤病院見学(その1)創傷外来 夏井先生

遅れましたが、本題の夏井先生、創傷外来見学記録です。DSC00112

何時に集合とか聞いてなかった・・・と思いながら

朝早く8時に病院に着き、ウロウロしていると

「よー!、良く来たね」と後ろから声が

ジーンズ姿の夏井先生でした。

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2006年2月 5日 (日)

相澤病院見学(前日) 馬刺し&信州そば

長野県松本市 相澤病院見学のため、長野県入りしています。

そうです。

ついに、創傷治癒の勉強のため、本拠地に殴りこみ?
します。

っと、その前に腹ごしらえと、松本市内をウロウロ。

馬刺し&信州そばを食べるために、市内を探索しました。

が、しかし、殆どのお店が日曜はお休み、又は早じまいで

「なんて、健全な町」と感心しながら30分も探しました。

おいおい、人も大して歩いてないぞ!

すごい田舎に来たもんだ。。。。。っと、あったぁ!

割烹 魚網  馬刺し!!DSC00110

うめぇ!うめぇ!と後輩と一緒に馬刺しをたいらげて

まだ足りないねぇとばかりに、今度は駅まで歩いて

信州そばを食べました。

手打ちで、腰のある麺・・・こりゃたまらん。

これで、明日、相澤城じゃなかった相澤病院へ乗り込めるぞぉ!!

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2006年1月15日 (日)

「新しい創傷治療」 夏井睦

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以前からイソジンは創傷治癒を遅らせる事は知っていたが、理由が良く分からなかった。

イソジン消毒、早期創傷治癒・・・はやく治って!と祈りながらよく消毒をしたものだ。

そうはいっても敵も手強い。

治らないな・・と思った傷はほぼ全滅。必ず傷は化膿し創は大きくなった。

実は私、どうしようもなくなった感染創の治療にはイソジンは使用しなかった。なぜって?・・実際、良くならないから。

1月13日、夏井睦先生のセミナーを聞いた。

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